リライト

リライトについて

リライトの概要と目的

リライトとは、元の文章を参考にして自分の言葉で文章を再編成することを言います。

リライトする目的は、

●著作権上の理由
●検索エンジン上の理由

の2つです。それぞれの説明については最下部をご覧いただくとして、ここでは実際のリライトの説明に進みます。


まず勘違いしやすいのが、単に下記を行うだけではリライトにならないということです。

●文末を変えるだけ(「です」を「だ」「である」に変えるなど)
●単語を同意語に変えるだけ

これでは「NG」だということ。例えば、

「昨日のプロ野球のオールスターゲームでは接戦の末、劇的な幕切れを迎えた。」

という文章があった場合に、

「前日のプロ野球の球宴では、接戦の末に劇的な幕切れを迎えましたね。」

のような変形ではリライトになっていないということです。目安としては、文章を読んだときに元の文章を引用したことがすぐに分かるものであればリライト不足だということになります。

リライトの方法

ではリライトの方法について説明します。リライトの手法としては

●話し口調に変える
●感想、体験、マメ知識を文中に挿入する。
●文章の順序を入れ替える
 「結論を先にする」「前半だけ使用し後半は自分の主観にする」
●視点を変える
 「男性視点」「女性視点」「利用者視点」「提供者視点」「賛成・反対意見」など・・・
●同じ意味の語句に変える、名詞化や動詞化など。

などがあります。これらを1つではなく複数を織り交ぜつつ、

「元の文章の言ってる内容を変えずに、自分のオリジナルな文体にする」

というのがリライトとなります。

【参考】
下記の文章を元にリライト例を示します。

<例1:口語調に変形した>
英語を話すときって、どうしたら緊張するのを乗り越えるのかってのが、かなり重要になってくると思うんだよね。周り見てても「間違ったらどうしよ~(泣)」って人とかいるし、下手すると外国人の姿を見ただけでビビってる人なんかもいるしさ。緊張しなかったらもっと実力ある人なのにねぇ。。。
<例2:自分の体験内容を付け加えた>
英語を話すときに、緊張をどうしたら乗り越えられるのかってのは日本人にとって多くの人が持ってる問題だと思います。私は小さい頃に英語圏に住んでいたので、幸いこのような不安を抱くことはまずないのですが、意外と自分の周りにこのような不安を感じる方が多いことを知り驚きました。そして、緊張しなければある程度英語を話すことができる人でも、緊張してしまうと思うように話すことができないということもよく目にします。
<例3:結論を先に持ってきた>
緊張して実力の半分も出すことができなかった。。。という経験はだれにでもあるのではないでしょうか。その1つが、外国人相手に英語を話す場面ではないかと思います。特に日本人では「間違えないように」という意識が強いというのも影響していると思います。緊張してしまうのをどう克服するかというのは決して小さな問題ではないのです。

なお、リライトの基準をどの程度にするのか?で、例えば
 ・極力、元記事の内容に沿ってリライトすること
 ・ほとんど主観となってもOK
 ・元記事と主張が違ってもOK
などというのは依頼によって異なります。(3番目となるとリライトとは言わないのかもしれませんが)

求められるリライトの基準については状況により変わってきますので、作業前にご確認ください。


リライトの目的

リライトが必要になる理由について

(1)著作権上の理由について

日本では、書籍やネットなどに公開されている創作物についてはすべて著作権が発生します。サイトの下部によく「Copyright~」という記述を見ることがありますが、日本においては、Copyright云々の記述の有無に関係なく、作成された作品には著作権が発生することになっています。そのため、他人のサイトの文章を勝手に使用すると、場合によっては盗用による損害賠償の対象になる可能性も出てきます。(使用条件が明記されていれば、条件を守ったうえで使用することはできます)

上記説明で厳密な法律的解釈ついては舌足らずな部分があるかもしれませんがご容赦ください。要は「引用・転用して良い」と許可を得ている文章以外は引用・転用することができないということです。

(2)検索エンジン上の理由について

今ではGoogleなどの検索エンジンの検知性能はかなり上がっており、他のサイトからの転用文章については検索エンジンは評価しないと言われています。そのため、自分のサイトに転用文章・盗用文章をどれだけ載せてもサイトは一向に評価されません。度が過ぎる場合は、「スパムサイト」と判断されてペナルティーを受けることもあります。

ちなみに、「OKWave」「教えてgoo」の内容が多くのサイトに転用されていますがこうしたサイトは特別です。一般のサイトでコピーコンテンツばかりを載せるとスパムサイトとして判定される可能性が高いです。


結局リライトとは。。。

「リライト」という言い方が誤解を招くことがあると思うのですが、つまりは

元の記事の内容を踏まえて、自分の言葉で書き直すこと

だと認識していただければと思います。



以上リライトについて説明しました。参考になれば幸いです。

なお、リライトについては人によって様々な解釈がありますが、上記についてはあくまで当方がクライアント様に仕事を依頼する際のリライト基準であるということをご了承ください。